創造的日記または手元にある幸福

カナダ・ケベック州のアーティスト、アン・マリー・ジョバンが開発した“クリエイティブジャーナル”が世界中でブームになっています。これは、自分自身で作り上げる日記であり、アイデア帳でもあります。普通の日記と違うのは、ライティングだけではなくドローイングやコラージュを行うことで、五感を刺激し、クリエイティビティなアイデアが生まれるところ。心理学の概念に基づき、アートセラピーと日記の執筆の利点を組み合わせたものです。

クリエイティブジャーナルを作るのは、とても簡単。ぜひお試しください！

クリエイティブジャーナルとは？

文章を書くことで、私たちは考えを伝え、感情を引き出すことができます。しかし、時には、言葉の表現だけでは自分が感じていることを引き出しきれないことも。そこで、クリエイティブジャーナルでは、書くことだけではなく、ドローイング、さらにはコラージュを組み合わせ、表現の幅を広げます。とはいえ、これはあなただけのノート。心を開いて自分自身を表現するためなら、制限やルールはありません。

あなたのアイデアや感情、考え、絵、記憶。すべてをアウトプットすることで、あなたのアイデアから解放されます。クリエイティブジャーナルはあなただけのもの。他人の評価を気にする必要はありません。出来上がりも重要ではありません。重要なのは、アウトプットのプロセスです。

クリエイティブジャーナルのメリット

頭を空っぽにするために

いろいろな思考がごちゃ混ぜになると、なかなか冷静な視点を失ってしまうもの。クリエイティブジャーナルで、自分の考えやアイデアを書き留めたり、落書きやスケッチを描き、一度頭を空っぽにして客観視してみましょう。今まで見えていなかった新たな視点が見つかるかもしれません。

クリエイティビティを発揮するために

ルールのない自由なジャーナルを作成することで、あなた自身のクリエイティビティを磨くことができるかも。落書き、頭に浮かぶ最初の言葉、イメージのスケッチ。頭の中のイメージを形にすることで、あなた自身も気づかなかったクリエイティビティが発揮されるかもしれません。

自分自身をもっとよく知るために

アートセラピーは、自分をより良く知るきっかけにもなります。まるで瞑想のように、クリエイティブジャーナルは自分の感情を見つめなおす機会を与えてくれます、本当の自分自身を表す言葉や絵が引き出されることも。クリエイティブジャーナルは、まるで自分自身との待ち合わせ場所のようです。

リラックスのために

あなたのアイデアや感情や欲求を、紙の上で自由に表現することにより、あなたは少しずつ、体がリラックスし、日常生活のストレスが抜けていくでしょう。クリエイティブジャーナルを制作している時間、それはあなただけのもの。原点に戻り、何物にも捕らわれない時間を楽しめるはずです。

脳をフルに機能させるために

最後に、ライティング、ドローイング、コラージュなどのさまざまな表現手法を組み合わせることで、脳全体を刺激します。これにより、潜在意識だけでなく、ひらめきや直感が生まれることも。

誰でも気軽に始められるアート

“クリエイティブ”と名がついていますが、クリエイティブジャーナルはクリエイティブな人だけのものではなく、すべての人が簡単に始められる自己表現。アーティストである必要はありません。必要なことはただ1つ、自分らしさを発揮することだけです。

クリエイティブジャーナルを始めてみましょう！

ノート、本、または日記があれば、クリエイティブジャーナルはすぐに始めることができます。筆記のツールは鉛筆やペン、シャープペンやフェルトペン、もしくはパステルなど、自分の好きなもので構いません。もちろん様々なツールを組み合わせるのも自由。コラージュ用にのりやハサミがあると便利かもしれません。下記のアイテムはあくまで一例。あなただけのクリエイティブジャーナルを作りましょう！