大切な万年筆を長く使うために

万年筆は繊細な筆記具です。パーソナルでエレガントなアクセサリーだからこそ、日々のお手入れも大切となります。万年筆を最大限に活用し、長持ちさせるために、日常的に気をつけるべきポイントやテクニックを7つご紹介します。

849コレクションから高級筆記具まで、万年筆を長く使うために、インクの選び方から紙の種類、万年筆のお手入れ方法まで、万年筆にありがちな失敗を避けるためのコツをご覧ください。

1. 万年筆をこまめに使う

愛着はあっても、傷つくことを恐れて、万年筆をたまにしか使わない方も多いかもしれません。もしくはお名入れ済の万年筆やプレゼントにもらった万年筆を大切にするあまり、引き出しにしまい込んでしまい、特別な時にしか使わない方もいるでしょう。

しかし、万年筆は、中のインクが乾かないように、そしてインクの流れを妨げないように、定期的に使うことが大切です。

✅ どこに行くにも万年筆を持ち歩き、普段のメモ書きにも使いましょう。仕事用や通学用のバッグやポケットに忍ばせて、こまめに使いましょう。

2. 万年筆に適した紙を選ぶ

万年筆を使うのには紙も重要です。選。万年筆のインクに合っていない紙の厚みなどにより、筆跡が変わってしまうことがあります。そのため、万年筆を使用する際には、紙の選択に特に気を配る必要があります。紙が筆跡の質、万年筆の滑り方、筆跡の読みやすさに影響します。

紙がとても滑らかだとインクを吸収しにくく、一方ざらざらした紙だとインクが広がってしまうかもしれません。また、インクが紙を通り抜け裏写りするのを防ぐために紙の厚さにも気をつけましょう、インクを吸収する紙の能力が、インクが乾くまでの時間に影響することも覚えておいてください。

✅ 吸収力と乾燥時間のバランスのよい紙は、90kg/m2程度の紙を選ぶことをお勧めします。

3. 万年筆のペン先を強く押さない

ボールペンやローラーボールはペン先が強く曲がりにくいですが、万年筆はどんなに丈夫なものでも筆圧によってペン先が広がってしまいます。万年筆でやってしまいがちなのが、ペン先を強く押し付けること。これは万年筆を傷めますし、筆跡にも影響します。

また、ペン先を強く押し付けることで、ペン先が変形してしまう危険性もあります。万年筆は過度な力を加えなくても、紙の上を滑らかに滑るように設計されています。万年筆のペン先が破損した場合は、万年筆が使えるようにペン先を交換する必要があります。

✅ 万年筆は軽く持ち、繊細に文字を書くことで、長持ちさせることができます。

4. 正しいインクを選ぶ

万年筆用のインクは一見似ているように見えますが、すべての万年筆に適応するわけではありません。適していないインクを使うと、インクが詰まったり、インクフローに影響を与えたり、場合によっては万年筆の内部機構にダメージを与えたりすることがあります。それぞれの万年筆のために特別に作られたインクを選び、あなたのペンのモデルに適合するリフィルやインクコンバーターを確認しましょう。

✅インクがお手持ちの万年筆と互換性があることを必ず確認してください。筆跡が均一で流れるように書けるだけでなく、万年筆の寿命も長くなります。

5. 万年筆のペン先をクリーニングする

他の道具と同様、万年筆も定期的なメンテナンスが必要です。万年筆のペン先をお手入れしないと、汚れがたまったり、インクが詰まったり、インクが偏ったりすることがあります。流れるような筆跡を保つために、万年筆は定期的にぬるま湯で洗うことをお勧めします。アルコールやアセトンは、万年筆を傷めますので、絶対に使用しないでください。

✅ 万年筆をぬるま湯で洗い、必要に応じて万年筆用のクリーナーをご使用ください。

6. 万年筆をきちんと扱う

万年筆を落としてしまったり、キャップを失くすと、ペン先が傷ついてしまいます。また、他の人が使った万年筆は、ペン先が変形してしまうこともあります。また、万年筆を何度もたたくと、万年筆の繊細なペン先が傷ついたり、軸が折れてしまうこともあります。万年筆が床に落ちてしまったときは、もう一度使う前によく見てください。また、破損した場合はカスタマーケアへご連絡ください。

✅ 万年筆を使わない時は、箱やペンケースに入れて安全に保管してください。