ボールペンで描くということ

グラファイト鉛筆のように消して描き直すことはできないボールペン。だからこそ、一本一本の線が重要になります。この制約により、アーティストの自信やディテールへのこだわりを引き出し、独自の美しい作品を生み出されることも。

クラシックな筆記具であるボールペンを、表現の幅を広げるためのアートツールへ。理想のペン選びからインクの色、ストロークテクニックまで、ボールペン描画の魅力とコツをこのガイドでご紹介します。

ボールペンで描く魅力とは？

シンプルでかつ洗練されたカランダッシュのボールペンは、ただの筆記具にとどまりません。ディテールを追求するアーティストのためのツールです。

卓越した精密さ

ボールペンならではのインクの特性は、細部までこだわる描写に最適。線が消せないという特性が、丁寧で繊細な描写を促してくれます。

💡カランダッシュのボールペンは、ステンレススチールとタングステン製のボールを採用。ぼたおちや掠れを防ぎ、安定したインクフローと繊細な描写が可能です。

多彩な描画テクニック

ボールペンは本来、絵を描くための道具として作られたものではありませんが、実は非常に幅広い技法に対応できる優れた描画ツールです。黒、青、緑、赤、紫、ターコイズなど、豊富なインクカラーが揃っており、シャープで独特な質感のある線を使って、長く色褪せない作品を描くのに最適です。

ボールペンを使えば、色や紙の種類、線の表現スタイルを自在に使い分けることができます。ハッチング（細かい線を重ねる技法）や点描（点をまばらまたは密に配置する技法）、さらには繊細な陰影表現まで、さまざまなテクニックをシームレスに切り替えて楽しめます。

実用的で持ち運びも簡単

絵筆や絵の具を持ち歩く必要はありません。ボールペン1本で、どこでもすぐに描けるのが最大の利点です。

💡カランダッシュのボールペンは、高品質の耐水性インクを使用しており、1本のインクで約8km（A4用紙600枚）の筆記量を誇ります。

ボールペン描画におすすめのツール

自分の描画スタイルに合ったボールペンを見つけて、表現の幅を広げましょう。

ペン選びのポイント

描画には、インクの流れが安定した高品質なボールペンを選びましょう。ボール径によって線の太さが変わるため、細かい描写には細字、陰影表現には太字がおすすめです。

カランダッシュの849ボールペンは、シンプルで軽いアルミニウムのボディと精密なメカニズムが特長。耐久性とデザイン性を兼ね備えたスイスメイドです。

💡 カランダッシュのボールペンはほとんどゴリアットカートリッジ対応のリフィル対応。色を変えて楽しむことも可能です。

あなたに合った1本を見つけよう

カジュアルなデザインから、洗練されたモダンなスタイルまで、カランダッシュは多彩なラインナップを用意。カラフルでインダストリアル、カランダッシュのアイコニックなコレクション 849シリーズ、環境に配慮した樹脂製の825、芸術的な逸品が揃うエクリドールやレマン、バリアスなど、お好みに合わせて選べます。

適切な紙と下敷きを選ぶ

紙は中厚から厚手（120～160gsm程度）がおすすめ。インクのにじみや裏写りを防ぎます。陰影の多い描写には、さらに厚手の紙を選ぶとよいでしょう。

細かい描写には滑らかな紙、質感や陰影を出したいときは、ややテクスチャーのある紙が向いています。また、安定した描写のためには硬い下敷きを使用するのもポイントです。

💡インクは消せませんが、消しゴムで軽くこすれば薄くすることは可能です。

ボールペン描画のステップガイド

• 軽いタッチで下描き
まずは黒のボールペンで、力を入れすぎずにアウトラインを描きます。

• 少しずつ線を強調
モチーフに沿って、少しずつ線に強弱をつけていきましょう。

• 陰影の描写
濃くしたい部分はペンに力を入れて線を重ねます。ハッチングで立体感を演出しましょう。

• 陰影の深み
影の部分は色を重ねて深みを。光が当たる部分はあえて余白を残すことで立体感が生まれます。

🖊️自分の描画スタイルに合ったボールペンを見つけて、表現の幅を広げましょう。