あなたのアートを保護する５つの方法

愛情をこめて描きあげた絵は、唯一無二で貴重な作品です。画材や筆記用具、絵画用のアクセサリと同じように、描いた絵も品質を保つためにきちんとした保存方法やケアが大切です。特に、鉛筆やパステル、水溶性の画材などを使った絵は、直射日光やホコリ、湿気、不注意な取り扱いなど、さまざまな要因で簡単にダメージを受けてしまいます。

せっかく描いたイラストや絵が劣化しないために、カランダッシュから保存方法のヒントをお届けします。

 

アート作品は非常に繊細で、ほんの少しの不均衡でまったく印象が変わってしまうこともあります。完成したアートは、壁に掛けたり、フレームに入れたり、フォルダーにしまったりして、大切に保管する必要があります。こうすることで、元の美しさを保つことができます。

• 過度の湿気はカビを発生させ、紙を傷める原因になります。

• 日光や紫外線は色褪せにつながります。

• 一部の紙や段ボールなどは時間がたつと黄ばむことがあります。

• 絵具やインクが紙にしっかりと定着しない場合、インクがにじんだり、汚れがついたりすることがあります。

• 油分や汚れが作品の表面に移ることがあり、紙が波打つこともあります。

あなたやお子様が描き上げたアートは貴重なもの。大切に保管しておくことが大切です。ここでは、時間が経っても絵の本来の美しさと品質をなるべく保つことができる5つの方法をご紹介します。

 

描き上げた作品を保護するまえに、適切で耐久性のある画材を選ぶことでダメージを防ぐことができます。 酸を含まない紙（アシッドフリー）やその他の酸を含まない素材、抗菌処理を施しているものを選びましょう。

キャンバスに描く場合は、自然の繊維でできたしっかりと織られたキャンバスパネルを選びましょう。

また、あらかじめ下地の処理されたキャンバスを選び、さらにジェッソなどの下地層をもう一度塗ると、顔料がよりしっかりと定着し、作品の鮮やかさが長持ちします。

さらに、いくつかの顔料は酸素と接触すると変化し、色が変わったり乾燥時にひび割れが生じることを頭に入れておきましょう。水溶性の色鉛筆やパステル、または天然顔料を使用した絵具を選ぶと、乾燥後も鮮やかさを保つことができます。

 

絵画修復でもよく使われるワニスを塗ることで、色素の定着を良くすることができます。

ワニスは、乾燥したパステルやグラファイトなど粉状の成分を固定し、清掃時にホコリや汚れを取り除きやすくします。また、作品の塗料層を均一にし、酸化や潜在的なダメージから保護する役割も果たします。

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3. 絵の適切な保管状況を整える

完成した作品やフレーミング（額装）前のスケッチ、絵画をどのように保管すべきか迷っていませんか？

完成した作品は、アートフォルダーや保護紙、トレーシングペーパー、透明保存フィルムで覆った段ボールなどのフォルダーに保管しましょう。大きな作品の場合は、巻いて適切なサイズのチューブに収納します。スケッチや完成した絵は、プラスチックシートが入ったバインダーで簡単に収納できます。

絵やお子様の作品を箱に保管したい場合は、重いものを支えられる丈夫な収納ボックスを選びましょう。特に絵を扱う際や、お子様が触れる場合は、注意深く取り扱うようにしましょう。

 

あなたの作品やお子様の絵を飾るときに額装しても、アートは依然としてダメージに敏感です。特に壁が十分に断熱されておらず湿気が多い外壁はダメージを受けやすいので、内壁に飾ることがおすすめです。

また、作品を窓などの光源の前に配置しないようにしましょう。太陽光や月光が作品に当たると、色が褪せてしまうことがあります。ただし、暗い場所に保管されている作品は時間の経過とともに色が暗くなる傾向があります。

ガッシュやアクリル画は、乾燥して厚みのある質感のため、平らに保管するのが最適です。可能であれば、他の作品と分けて保管し、一時的に段ボールフレームなどで保護すると良いでしょう。スケッチはホコリや汚れから守り、また、空気の流れが十分でない環境も避けるようにしましょう。空気循環が不足していると、カビや菌の成長を助長する恐れがあります。作品を定期的にチェックし、湿気の多い場所から遠ざけるようにしましょう。

紙はキャンバスよりも環境の変化に敏感ではありませんが、それでも大きな温度変化が起きやすい場所には保管しないようにしましょう。まるで良いワインのように、あなたの作品も安定した環境で保管することで、より良い状態で長期間保存できます。